IBMがドローンの問題にブロックチェーンで対応する特許を出願

米国IBMは、ドローンの使用増加に伴って増えてきているセキュリティやプライバシー、事故等の問題に対応するため、ドローンの挙動やルート等をブロックチェーン(分散型台帳技術)に記録する活用方法についての特許を出願しました

IBM ドローン ブロックチェーン
画像出典:wikipedia

 

仮想通貨で一躍有名になったブロックチェーンは改ざんが非常に困難なことで知られており、この特性を利用しドローン(無人航空機)の機種情報、挙動、天候、ルート等を記録しようという試みとなっています

また、法律等で飛行が規制されているエリア内であっても、同技術を活用することで緊急医療用のドローンや特別なミッションを持ったドローンが速やかに飛行可能となるよう当局が判別することも可能になるとしています
日本では改正航空法により、産業の発展を阻害しないようにという対応がとられていますが、正直なところそれでもドローンを自由に飛ばせるとは言えない状況が依然続いています
誰もが自由に飛ばせるべきとは思いませんが、正しい知識や技能を持った人が本当に必要な場面で飛ばすのであればこうした規制を超えてフライトさせられることが望ましいのではないかと思います(現状の法律でも許可・承認を受ければ可能ですが原則として10開庁日前までの届け出が必要ですので即応性がありません)
そういう意味ではこうした技術が確立されることも業界の発展や技術利用の拡大につながるのではないかと感じ期待しますね

ちなみにこうしたドローンの認証・判別技術については既に存在しますし、導入を開始している国もあります。ただ、これらは既存の技術であり電子的な記録ですので改ざんすることも可能でした。ブロックチェーンを活用することでデータの証拠としての信頼性が増し、問題解決の重要なファクターとなってくれるのではないかと感じます