ドローン規制、強化の方向へ 2020五輪見据えて

目視外飛行における補助者の配置を一部で不要とするなど、このところ規制緩和の方向で動いている印象のあったドローン関連規制ですが、ここへ来て久しぶりに(?)規制を強化するというニュースが入ってきました

政府は20日、小型無人航空機(UAV・ドローン)に関する関係府省庁連絡会議を開き、2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向け、会場および周辺上空での飛行を禁止する法規制を進めていくことを決めたと発表しました
これらは各国で増加しているドローンによるテロ活動を想定したもので、大会期間中及びその前後機関の時限措置であるとしています。来年には通常国会に関連法案が提出され、可決されることはほぼ確実だと思われます

どのような規制となるのか?

現在ドローンは航空法や無人航空機飛行禁止法(通称:ドローン規制法)によって飛行空域及び飛行方法が制限されていますが、五輪会場はこれらに該当しないケースも多く、現状の規制では誰でも飛行させることができる状況であるといえます
今回の規制により、2020年の五輪・パラリンピックや来年開催されるラグビーワールドカップ会場の「上空の飛行を禁止する」ということが名言されたことによって、航空法上の許可・承認を受けていたり、ドローン禁止法おける「通報」によって該当地区の飛行許可を得ていたとしても、別途特別な許可を受けていない限り飛行させることができなくなります

罰則もある

今回の規制には罰則も設けられており、違反者は警察によって強制的に機体を回収されるほか、詳細は明かされていませんが罰金や懲役(もしくは禁固)といった罰則もあるとしています

なお、同規制により、海外からの渡航者による違反の増加も検討されることから、羽田や成田といった主要な空港周辺における制限強化も検討されています(空港周辺は現状の航空法でも規制されていますが、申請により許可を受けることで飛行が可能。どの程度規制が強化されるかは現時点では不明です)

また、自衛隊基地や在日米軍基地といった施設についても規制する施設の対象に加えていくことを検討することも併せて発表しています

 

このようなニュースが入ってきました
このあたりは必要な規制なので仕方ないかな、とも感じるところです

むしろ、ダメなところではきちんと取り締まり、一般のユーザーに関係するところではがんじがらめにするのではなく適切な規制のみを行うといったように、ドローンのルールを正しく決めていくことで産業の発展につながっていくのではないかと思いますので、こうした規制は歓迎すべきことなのかもしれませんね
ハイアマチュアの方は「自分で五輪を撮影してYoutubeに上げて一儲け」とか思っていたかもしれませんが、2015年の悪夢の再来にならないためにも必要な規制なのかなと感じます