ドローン禁止法(無人航空機等飛行禁止法)が改正される予定です

ドローン禁止法の名で親しまれている(?)無人航空機等飛行禁止法ですが、今年改正され飛行禁止エリアが増加する見通しとなっていますのでお知らせいたします

以前のニュースで「航空法改正」について書かせていただきましたが、その後詳細な内容が判明し、航空法には禁止エリアの追加はされない見通しとなってきました
その代わりというわけではないでしょうが、無人航空機等飛行禁止法によって新しく

  • 自衛隊基地上空及び周辺
  • 米軍基地上空及び周辺

が禁止エリアとして追加される予定となっています

現在の規制内容は?

現在ドローン禁止法によって制限がかかっているエリアは以下の通りです

  • 国の重要施設周辺(皇居・首相官邸・国会議事堂・最高裁判所 他)
  • 対象となっている外国公館(大使館)
  • 対象となっている原子力関係施設(原発)

これらのエリアの上空及び周囲300mを基準としたエリアではドローンの飛行は禁止であり、どうしても飛行させなければならない場合には公安委員会に届け出て(通報)正当性を認められたうえで飛行させなければいけません

今回の改正でこれらに加えて基地周辺が正式に禁止エリアに加わることになります

なぜ改正されるのか?

主な理由として「テロ対策」が挙げられます

今年はラグビーワールドカップが。そして来年にはオリンピックが控えており、観光客もさることながらテロの標的になる懸念がなされていることから、規制を強化して対応に当たろうというのが狙いのようです

しかし、これらの規制については一部マスコミが反対している状態でもあります。報道の自由性が失われるという理由であるようです

とはいえそうした批判によって改正がお流れになる可能性は低いと思われますので、今年中の改正はほぼ確実と思われます
パイロットのみなさんは今後の動向に注目し、改正の際には速やかに対応できるよう心構えをしておいて下さい

なお、JUIDAではこうした基地等上空での飛行は以前より推奨していません
法律の規制は関係なく、安全上飛行が好ましくないエリアでのフライトは極力避ける必要があります。特に米軍基地はアメリカ領土ですので領空侵犯になってしまう可能性もあります

国の最新の動向をチェックするのはもちろん、運用者それぞれが安全にフライトさせるために飛行エリアやフライトプランをきちんと検討していくことが重要になると思いますよ