TELLOに新バージョンの「Tello EDU」登場 対応言語追加で、来るべきプログラミング授業への対応も

tello edu
画像出典:Ryze Tech

小型軽量で手軽に楽しむことができ、プログラミンにも対応していることから人気のドローン「Tello」
DJIストアで販売されていることから勘違いしている方も多いですが、DJI製のドローンではなく、技術供与を受け作られたRyze Tech製のドローンです

今回はそんなTelloに新バージョンが登場しました。その名も「Tello EDU」
EDUというのは(たぶん)EDUCATIONの略であり、プログラミング教育向けに開発されたドローンであると予想されます

日本でも小学校でのプログラミングの授業が導入されるわけですが、それに備えてこうした知育玩具的なガジェットで慣れ親しんでおくことは大事なのではないかと思います

これまでのモデルと比較して、どこが違っているのかをご紹介していきたいと思います

プログラミン教育用としてドローン Tello EDU

以前のモデルであるTelloもプログラミングには対応していました。しかしながら公式に対応していることを表明していた言語は「Scratch」という言語だけに留まっています
「Scratch」はグラフィカルなコーディング画面が特徴で、小さな子どもであっても楽しみながら直感的にプログラムを組めることが特徴となっています

対して新たに登場したTello EDUでは、「Scratch」に加えて「Swift」、そしていま最もアツイ言語と言っても過言ではない「Python」でのプログラミングに対応していることを公表しています
実は以前のTelloでも「Swift」や「Python」でコードを書くことは不可能ではありませんでした。ただ、メーカー公式ではなく、メーカーが運営する公式フォーラムによって世界中の有志の方々がバイナリーコマンドを解析してくれたおかげで使えるようになったという、メーカーとしては半公認(黙認?)の状態となっていたのです
今回は公式にサポートを表明していますので、より安心して各種プログラミング言語で扱っていくことができそうです

Tello EDUは「プログラミング学習」を標榜しているだけあって、プログラミング飛行をサポートしてくれるアクセサリが付属します
それがこちら

tello edu
画像出典:Ryze Tech

ミッションパッドと呼ばれるマットです

ミッションパッドには固有のIDが割り振られ、それをガイド、あるいはトリガーとしてプログラムを書くことでアクロバット飛行や編隊飛行といった複雑な動きを簡単に実現することができるようになるというツールです
プログラミングは簡単なことから始めていって徐々に慣れていくのが基本ですが、あまりにも単純すぎてツマラナイといった悩みもあります
こうしたサポートツールが付属することで、初心者の方であっても自分のプログラムでダイナミックな動きをさせることができますので、達成感を感じてよりプログラミングへ向かっていく熱意が起こりやすいのではないかと思われます

ドローンとしてのTello EDUの性能

ここまで見てきたように、Tello EDUは「プログラミング学習」という面に特化したドローンですが、それではプログラムには興味ないという方にとっては魅力の無いドローンなのでしょうか?
スペックを見ていきますと

  • 最大飛行範囲:100m
  • 最大飛行速度:8m/s
  • 最大飛行高度:30m
  • 飛行可能時間:13分(1セルバッテリー)
  • ビジョンセンサー搭載
  • 静止画:500万画素
  • 動画:720P(HD)/30P ライブビュー対応
  • 重量:87g
  • サイズ:98×92.5×41 mm

となっています
実はこれ、以前のモデルのTelloと全く一緒です(重量は微増)。ドローンとしての性能を考えるならTelloでもTello EDUでもどちらでも変わりはないということになります
ただしお値段は違っていて、Telloが値下げされ10,000円程度で買えるのに対して、Tello EDUの方は16,800円となっています

プログラミングをやるかやらないか、この1点の違いでこれだけの価格差が出てきますので、自分にとって必要かどうかをよく吟味してモデルを選択されると良いと思いますよ
最後にもう一度言いますが、初代Telloであっても非公式ながら「Swift」も「Python」も使えますので、知識のある方ならどちらでも大差ないとも言えますね。あとはミッションパッドに魅力を見出せるかどうか、といったところでしょうか