沼田市消防団特別講習 第1クールが終了しました

ドローン技能訓練校 消防

2019年2月16日(土)~2月17日(日)の2日間、沼田市消防団の方を対象としたドローン技能特別講習を行いました
写真は開校式の様子です

この特別講習は、全4回開催予定の「消防団に従事する方を対象とした特別講習」で、消防活動におけるドローンの活用――ひいては災害の早期対応や人命救助につなげていただくべく、当校が貢献活動として無償で行っている取り組みになります

講習は通常の座学講義・フライト実習を行うことはもちろんのこと、消防へのドローン活用というテーマでの特別講演、ビーコンによる電波捜索、スピーカー搭載型ドローンの紹介、赤外線カメラを用いた捜索実験等、このために新しく組み立てたプログラムとなっています
筆者自身が講師・フライトパイロットであるため、残念ながら今回はその様子は写真に撮れなかったのですが、第2クール以降ではスタッフが撮影してくれる予定となっておりますので、改めて様子をお伝え出来ればと思います

第1クールの今回は15名の消防団員の方が参加して下さいました
特に興味を引いていたのが「飛行申請」に関することで、緊急的に出動が必要となる消防関係者の方だけに、包括申請でいつでも対応可能なように準備しておくことについてはたくさんの質問が投げかけられました
災害・捜索については「飛行方法」に関して特例が定められているとはいえ、即応性があるとは言い難い部分もあり、包括申請による「事前の備え」は大切だと改めて感じました

実技フライトについても基本的な項目は網羅しております

消防業務でのフライトということもあり、「安全」という点についていつも以上に口うるさくお伝えさせていただきましたが、皆さん慎重で安全に配慮したフライトを心がけて下さったのはさすがでした
火災現場は通常の環境とは違い、ドローンに対して熱風等の予期しない影響が起こりうる可能性もあります
GPSを切った状態でも安全にフライトさせる技量が求められるのは当然ですが、リスクアセスメントとしてあらゆる事態を想定しておくことや、何よりも「日ごろから備えておくこと」の大切さを再三にわたってお伝えさせていただきました

当然2日間のフライト講習で完璧な技能を身に着けることは不可能ですので、継続的な訓練を行っていただくよう重ねてお伝えさせていただいております

とはいえ無事に15名の方全員が事故・ケガ等無く講習を終えて下さりまずは一安心といったところです
この度はお疲れ様でした