群馬の誇り 気象観測用ドローン「R-SWM」活躍の場広がる

前橋市に拠点を構える気象観測機器販売会社のタイプエス(設楽丘社長)が開発した気象観測用ドローン「R-SWM」の活用の場が広がっており、この度SankeiBizにて特集されています

SankeiBiz:該当記事

詳細は当該記事を参照していただくとして、同じ群馬県でドローンを活用されているということを大変誇らしく思いますので、当サイトでもご紹介させていただこうと思います

気象観測用ドローン「R-SWM」の特徴

気象観測用ドローン「R-SWM」が登場したのは2016年のことで、世界初の気象観測用ドローンであるとされています
観測可能な項目は

  • 風向
  • 風速
  • 温度
  • 湿度
  • 気圧

の5つで、ドローンの特性を活かして任意の高度及び緯度・経度で計測できるのが強みです。観測データは全て気象庁検定取得可であるとのこと
製品名の「R-SWM」は「Realtime Sky Weather Monitoring」の略となっていますので、その名の通りの特性を持っていることになりますね

機体のベースになっているのは自律研のACSL-PF1で、フライトコントローラーも従来の物が使われていますのでオートパイロットも可能となっています

群馬 気象観測 ドローン
※画像出典:タイプエス

この機体に気象観測器を取り付け、地上局やX-Monitor、プロポと連携できるようにした一連のシステムが「R-SWM」となっています

当初は500万円という機体の高価さから販売という側面では中々顧客が見つからず苦労されたという一方、大学や民間の研究機関からは開発当初から「調査に使いたい」という依頼が多く、実務に追われる日々であったといいます

「R-SWM」の活用場面

これまでに「R-SWM」が活用されたシチュエーションとして、風力発電所建設前の高度による風速の変化の調査、風によるダイオキシンや放射性物質の飛散を予測する環境アセスメントなどに使われた他、千葉の「ドローン宅配分科会」にも参加。今後の活用が期待されるドローンによる宅配という分野に対し、配達を行うドローンにリアルタイムに気象条件を伝達する管制塔の役割を担うことも期待されているとのことです

また、今後の取り組みではさらに活躍の場を広げることが決定しています
来年には第60次南極観測隊に社員の方が参加。「R-SWM」はドローンとしては世界で初めて南極で気象観測を行うことになりました
さらには、東日本国際大学のクフ王のピラミッド測量調査にも参加が決まっています。学長はあの吉村教授です(測量は別機体によるものと思われます)

 

このように群馬の企業が世界でドローンを活用し、活躍の場を広げていってくれていることを同じ群馬県の団体として非常に嬉しく思います
冒頭に紹介した通りSankeiBizの記事では他にも社長の設楽氏のインタビュー等も掲載されていますので、ぜひご覧ください

■関連サイト

SankeiBiz:該当記事

タイプエス 公式サイト:http://www.type-s.co.jp/